夏目漱石の『こころ』を読んだよ
友達に薦められて、夏目漱石の『こころ』を読んだ。
この作品を読むのは、おそらく2度目だと思っていたが、読み進めていくうちに、はじめて読んだ気がした。ひょっとすると、今回、はじめて『こころ』を読んだのかもしれない。
読み進めるうちに、「この作品、文章が変だな」と思った。夏目漱石の文章に対して、僕が難癖をつけるのは、おこがましいだろうし、気が狂っていると思われるだろうけど。
僕が「この作品、文章が変だな」と感じる理由は、僕が普段から読んでいる文章との乖離が大きいからだと思う。僕は、あまり読書をする人間ではないけど、読む本のジャンルと言えば、ノンフィクションが中心だ。なので、情景描写の箇所を読むと、「冗長な文章だなぁ。もっと簡潔に書いてよ!」と感じた。
「ここは平仮名で書いたほうが良いね」だとか「ここには、分かりやすく読点を入れたほうが良いね」だとか上から目線で物語を読んだ。でも、国語的な表現方法に注目して読むと、色々と発見のある作品だった。
あと、僕には語彙力・読解力が足りないので、理解できない箇所が沢山あったなァ
作中には、「明治時代の雰囲気」が随所に散りばめられていて、とくに、帝国大学の学生の志は、気高いなァと思った。ほかにも、男女差別の思考が当たり前のように語られていたり、田舎が馬鹿にされている感じも、時代を感じて楽しかった。僕は、東京出身なので、東京(地元)が褒められると嬉しい。
余談だけど、作中に登場するKが、現代にタイムスリップして、「女子大生と合コンしたら、どんな会話をするのだろうか?」と興味を持ちました。
- 作者: 夏目漱石,バラエティアートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
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