人生に疲れると、「自己啓発本」が読みたくなる

書店に行けば、「1時間で人生が拓ける方法」みたいな感じのタイトルの本がたくさんある。ふつうの人は、そんなキャッチコピーを見たところで、何も感じないだろう。「胡散臭い」という感情すら抱かないと思う。

自分にとって、重要じゃない情報は、脳に届く前にカットされるらしい。カクテルパーティー効果だっけ?

僕も、物事が順調に行っているときは、「1時間で人生が拓ける方法」みたいな本が視界に入っても、何も感じない。スルーして通過する。

でもね、ちょっと苦しいときは、「1時間で人生が拓ける方法」っていタイトルの本を見ると、なんだか惹かれるんだよね。『書店を散歩していたら、ビビっとくる本が飛び込んできた』というエピソードはよく聞くけど、僕も経験がある。この手の自己啓発の本に心のアンテナが反応したら、疲れている証拠だと思う。

「自己啓発本なんて読んだところで、君の悩みは解決しないよ」と言う人もいるだろうけど、溺れている人は、藁(わら)だろうと葉っぱだろうと、何でもいいから掴みたい。そんな気持ちになるんだわ。