『能力を高める 受験勉強の技術』を読んだよ

今日は『能力を高める 受験勉強の技術』(和田秀樹講談社現代新書)という本を読んだよ。

 

 

著者の和田秀樹さんは、ゆとり教育の反対派。そして、学歴がすごい。「灘中学→灘高校→現役で東大理三」という受験の超スーパーエリート!!

 

 

精神科医になったたとも受験業界に携わっているらしい。まさしく、受験モンスターだね!

 

 

本書を読んでいて、印象に残ったのが、蔭山先生のコトバ。

 

 

蔭山は、小学生に「こんな教科書の丸暗記して何になるんや」と言われ際、「ここで覚える能力を鍛えておくと、中学へ高校に入ってからも、いろんなことが速く、たくさん覚えられるようになるんや」と言ってるらしい。

 

 

よーし、僕、20歳すぎてるけど、暗記しまくまくるぞー笑

 

 

和田さんは、「日本の学力が低下してるよー」と言ってる。その原因は、勉強時間の減少。僕は、勉強時間が減った理由は、スマートフォンだと思う。机に座ると、ついつい、スマホをいじりたくなるからね!

 

 

あと、勉強しない中学生が増えた理由は、「名前を書けば高校に行けるところが増えたから」らしい。僕は、「高校だけは、絶対に、卒業したほうがいい!」と思っている。なので、頑張らなくても高校生になれるなら、モチベーション下がるのは当然かなーと思う。

 

 

「高校に落ちたら困る!」と思って、頑張って勉強する人が多いと思う。

 

 

大学生の基礎学力低下も深刻らしい。ほかにも、日本の大学生は、「携帯でのメールは使えても、パソコン音痴!」という学生が結構な割合でいるらしい。発展途上国であっても、エリートである大学生は、当たり前のようにパソコンを使うらしい。最近は、「iPadで十分」っていう大学生が増えたよねー。時代の流れだけど、マズいね!

 

 

和田さんは、受験勉強のメリットの1つとして、「貧乏人であっても、勉強で頑張れば、有名大学に行けて、社会的階層へ逆転できる可能性がある」ということを挙げている。日本には、「貧乏から抜け出す切符は存在しますよ」ということだね。でも、最近は、「頑張っても無理だよー」という風潮になったらしい。

 

 

そして、僕が驚いたのは、26ページ。

 

 

なんと、2004年度の東大合格者ランキングのトップ20は、中高一貫校で占めているらしい!!

 

 

スゲー、「中高一貫」ってなんだよ! スゴすぎだろ!

 

 

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昔(1950年代後半?)、中学3年生の調査をしたら、家庭学習が1時間未満の生徒は2~7%。3時間以上勉強している生徒は50~70%くらいだったそうだ。すごく勉強している。

 

 

でも、睡眠を削っていたわけじゃない。90%くらいの生徒が7時間以上の睡眠をとっていたという調査結果があって、「四当五落」というのは大袈裟らしい。実際には、昔(1950年代後半?)の中学生は、睡眠時間を削ってガリガリ勉強してたわけじゃないんだね!

 

 

受験勉強が激しかった時代でも、「ちゃんと寝て、ちゃんと勉強した学生が合格してた」というコトバが印象的だった。

 

 

1960年代~1980年代のアメリカは、宿題をあまり出さずに、校則もゆるく、試験もあまり行わず、生徒が勝手にカリキュラムを選んで単位がそろえば卒業といい「カフェテリア方式」だったらしい。でも、自由すぎて、少年犯罪やドラッグ経験者が増えた。あと、自殺者も増えたらしい。

 

 

なるほど。フリーダム過ぎるのは、良くないね!

 

 

ちなみに、僕の高校は、超フリーダムな学校でした。高校の偏差値は55くらいです。校則とか無かったし、勉強も適当にやればオッケーな感じでした。経験者として、フリーダム高校は、最高だったよ!

 

 

でも、偏差値40くらいの高校だと、生徒に好き放題させると、危険かもね。あと、逆に、偏差値60くらいの高校だと、有名大学へ進学を目指す人が多いから、生徒に好き勝手させちゃマズいかもね。

 

 

ってことで、フリーダムな学校は、偏差値55くらいがイイよ!

 

 

そして、本書では、「メンヘラ」と「詰め込み勉強」には、因果関係は無いよーという結論に至るまでの話しが続く。てか、いちいち説明されなくても、「メンヘラ」と「詰め込み勉強」は、全然関係ないと思うけどね!

 

 

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2章から勉強法の話し。

 

 

記憶のプロセスとは、まず入力(符号化、記銘)して、それを保持(貯蔵)し、必要な時に記憶を出力(検索)という3段階に分けて考えることができるらしい。

 

 

まず、脳の「海馬」に入力する。その際、効果的な入力方法は、できるだけ理解して覚えることらしい。難しい参考書をカッコつけて読むより、自分が理解できる参考書を読むのがイイらしいよ!

 

 

あと、「記憶作業に入る前に、2分間の音読や計算問題をやってから、記憶すると記憶効率が10~20%くらい高くなった」という実験結果が紹介されていた。参考にしよう。

 

 

いや、「参考にしよう」とか言っても、どーせ明日になれば忘れちゃうよね。

 

 

だから、決めた!

 

 

本書『受験勉強の技術』を読むのは、ここで一時中断!

 

 

実際に、音読をして、脳を活性化させてから、読書再会したのである!

 

 

(ちなみに、手元にあった英字新聞を音読したんだけど、発音が分からない単語がいっぱいあったぞ!)

 

 

「ハウツー本」を読んで、「なるほどー」と思っても、次の日には忘れる。ハウツー本を20冊読んで何もしないより、ハウツー本を2冊読んで実践したほうが全然イイ!

 

 

そんな、当たり前の事実を、最近になって知った僕です。

 

 

まあ、人間は、すぐに変わることができないと思うから、少しずつ行動できる人間になりたいと思う。

 

 

話しがズレたけど、記憶力というのは、3段階あって、まず入力(符号化、記銘)して、それを保持(貯蔵)し、必要な時に記憶を出力(検索)という話しだった。

 

 

覚えた事柄を保持するには、復習が大事らしい。今までの人生で、もう100回くらい「復習が大事」と聞かされたわ。

 

 

っで、忘れがちな、アウトプットも大事ですよ! という話しが続く。今日から、このブログを通じて、アウトプットする習慣をつけるよ!

 

 

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今日、僕が読んだ『能力を高める 受験勉強の技術』は、日本における受験についての説明のサクっとまとめがあります。後半には、記憶術についての記述があったりして、面白かった。

能力を高める 受験勉強の技術

能力を高める 受験勉強の技術

 

受験勉強を通じて、知識をつけることが目的じゃない。

 

 

数学の方程式を解く方法を覚えることが目的じゃなくて、方程式の「覚え方」を身につけることが重要らしい。

 

 

「方程式なんて覚えても意味なかったじゃん」と思っていた僕には、良い気づきになった本でした。